
組合員をはじめ地域住民の皆様には、日頃JA秋田たかのすをお引き立ていただきまして誠にありがとうございます。
人口減少・少子高齢化・農業就業人口の加速度的な減少が一層進んでおり農業生産基盤の弱体化が危惧されております。昨年からは令和の米騒動などあり米概算金は大幅に上昇しました。農家は一息ついたわけですが、それに伴いスーパーでの米の販売価格が上昇し消費者の皆様から、いろいろな声が寄せられております。JAとしては農家が今後も持続可能な農業を展開していくためにも、適正な価格への調整を含めた、安心して生産できる米政策の実現への取り組みと合わせて、消費者の皆様へは農産物の適正価格について理解を一層深めるとともに、安全安心な米の生産に向けて取り組みを進めて参ります。
さて、令和6年産米については、東北農政局発表で県北では103「やや良」の作況指数となりましたが、作況指数どおりの作柄では無いとの声が多数ありました。また、民間業者の集荷攻勢が強く集荷に苦戦したためJAとの契約数量対比では80.5%の集荷率にとどまりました。等級比率につきましては1等米比率が94%となり、生産者が前年の高温障害の教訓を活かした肥培管理、そして適期防除を徹底した結果と分析しております、今後も引き続き良質米の生産に取り組んで頂きますようJAとしても指導体制を整えて参ります。
青果物につきましては、令和6年は野菜関係全般において高単価を維持した販売が出来ております。特に最重点品目であります「きゅうり」は、令和2年以来となる販売額で1億円を超えることが出来ました。生産者皆様の肥培管理の賜物と感謝申し上げます。畜産につきましては、資材価格や配合飼料の高騰また、子牛相場の低迷などあり経営への影響が心配されておりますが、生産者の管理技術により、前年を上回る販売実績となっております。今後も県・北秋田市・上小阿仁村さらに、市場と連携を図りながら青果物・畜産振興を進めて参ります。
JAの基本目標である「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」に取り組み、自己改革実践サイクルや早期警戒制度に対応しながら、役職員一丸となり「地域になくてはならないJA」であり続けるために取り組んで参りますので、組合員はじめ地域の皆様のなお一層のご理解・ご利用をお願い申し上げます。
令和7年7月